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Architecture on Paper Plus / 建築の本と版画とドローイング
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アーツ&クラフツ C.R.Ashbeeのエセックスハウス・プレス


名古屋で開かれているアーツ&クラフツ展も本日が最終日ということです。

ウイリアム・モリスの作品は、日本でも人気があるので、比較的よく見ることができますが、ウォルター・クレインや、ヴォイジーなど運動にかかわったその他の人達の作品も見ることができる貴重な展覧会でした。

個人的には、ウィーン・ゼセッションの作品も揃えてあったのが、おもしろかったかなと思います。
レッドハウスのスケッチも興味深かったです。

写真は、アーツ&クラフツ運動の中心的人物のひとりであるチャールズ・リチャード・アシュビー(Charles Robert Ashbee 1863-1942)によって設立された印刷工房(プライベートプレス)、エセックスハウス・プレス(Essex House Press)から1902年に出版された
The Masque of the Edwards of England
という挿絵本です。

1901年のエドワード7世の戴冠に際して出版されました。

彩色リトグラフによるグラフィカルな挿絵は、Edith Harwoodによるもの。

また、本に使われている文字のデザインは、アシュビーによる独自のタイプです。
ここらへんは、ウィリアム・モリスのケルムスコットプレスの手法を守っています。

最後のページに300部が紙に、20部がべラムに刷られたと記されています。

グレーの紙に刷られた300部のうちの7番になります。

# by ken_n_archi | 2009-08-16 18:12
G. トゥーアンの庭園デザイン集

ガブリエル・トゥーアン(Gabriel Thouin :1747-1829)による庭園デザイン集。

Plans raisonnés de toutes les espèces de jardins, 1828

19世紀のフランスにおけるピクチャレスク庭園の流行に大きな影響を与えたと言われています。

おさめられたリトグラフ図版には、さまざまな庭園プランと、ミニチュアのように描かれた建物、さらには橋、彫刻などのエフェメラルな構築物(Fabliques = ファブリック)が、描かれています。

建物のデザインは、ギリシャ風であったり中国風であったり、さらには、偽の廃墟であったり、当時の流行の集大成といった趣です。

上のほうの鮮やかなカラーの図版は、最近手に入れたものです。
# by ken_n_archi | 2009-07-11 18:49 | Picturesque
セジェスタとパトラの古代ギリシャ劇場復元図集 / J.H. シュトラック
Das altgriechische Theatergebäude. Nach sämmtlichen bekannten überresten dargestellt auf neun Tafeln、1843

著者のJ. H.シュトラック(Johann Heinrich Strack : 1805-1880)は、シンケルの弟子の中でも成功した建築家の一人です。新古典主義デザイでよく知られた戦場記念塔などの作品を残しています。

この本では、シチリアのセジェスタ(1枚目)と、トルコのパタラ(2枚目)での古代ギリシャ劇場を、自らの知識と想像をもとに復元した案が、着色したリトグラフで描かれています。

どちらの復元図も、古代建築の正確な復元というよりも、古典主義的デザインのスタディと言ってもよいと思います。
また、シンケルの古典主義的な影響が、色濃く出ており、シンケルによる作品と言われても十分に通用してしまうのではないでしょうか?
いずれにせよ、当時の古典主義への趣向や、出版の意図は、そこから読み取れます。

3枚目と、4枚目は、ギリシャ劇場と、ローマ劇場の比較想像図です。

Two reconstructions of ancient Greece theaters by J.H.Strack,
one of the most famous Schinkel's pupils.

First plate is theater at Segesta in Sicily, Second is at Patora in Ionia now Turkey.
Both deeply influenced by Schinkel's classical style.

Third and Fourth plate are images of Greak theater and Roman theater.




# by ken_n_archi | 2009-06-14 16:54 | Classical Revival
アレッサンドロ・ビビエーナのマンハイム・イエズス会教会(A. Bibiena's Mannheim Jesuitenkirche)

ビビエーナ一族の一人、アレッサンドロ・ガッリ・ビビエーナAlessandro Galli Bibiena (1686–1748)による、バロック建築の傑作マンハイム・イエズス会教会

アレッサンドロは、ビビエーナ一族の祖でもある、フェルディナンドの長男となる人物ですが、他のメンバーとは異なり、劇場建築やステージデザイン以外の仕事も多くこなしたようです。
その彼の代表作がこの教会ですが、これはビビエーナ一族の一員による唯一の教会建築のようです。

モーツァルトは、この建物内部の音響のよさを絶賛したとのこと。そこらへんは、さすが、優れたオペラ劇場などを生み出したビビエーナ一族の作品ではあります。

多様なデザインが一体となったファサードや、ゆがんだ開口部の形状などバロック建築の魅力が満載ですが、この版画自体も、建物のまわりに、寓意的な図像がちりばめられた図版など、バロック時代を象徴するような作品になっています。

これら版画は、もともとこの教会について書かれた本、
Basilica Carolina Opus Grande…Mannhemi Palatina in metropoli aedificata ... Mannheim, 1753
におさめられていた19枚の版画のうちの一部です。

Mannheim Jesuit Church is designed by Architect Alessandro Galli Bibiena(1686-1748).
He is the prominent member of Bibiena family.

This church is known as most important Baroque architecture in South Germany and still is very beautiful building.

These images are from Baroque book “ Basilica Carolina Opus Grande…Mannhemi Palatina in metropoli aedificata ... Mannheim, 1753”

# by ken_n_archi | 2009-05-24 16:48 | Imaginary Design
「ピクチャレスク庭園図集」 / Descriptions pittoresques de jardins du gout le plus moderne

Christian Ludwig Stieglitz(1756–1836)著
Descriptions pittoresques de jardins du gout le plus moderne, 1802


シノワズリーが、面白いのは、Jardin anglo-chinois(英国支那式庭園)という言葉に表現されているように、これがヨーロッパの文化であって、「中国由来のものをそのまま真似した」と言うより、「西欧人が想像上の中国を形にしたもの」というところだと思うのですが、この本でも、そんなイメージを見ることができます。

フランス語で書かれた本ですが、著者のスティーグリッツは、ドイツの建築家、建築史家、批評家です。
巻末には、ライプチヒの建築家Karl August Siegel (1757-1832)による、ピクチャレスクの影響を強く反映した庭園プラン、カントリーハウス、庭園建築など55枚の図版が、収められています。

ここで紹介しているのは、これぞ中国趣味という図版ですが、実際に中国に存在しないであろうデザインであるからこそ魅力的に感じられてしまいます。

Chinoiserie is not a Chinese Aesthetics, it is entirely European.
Those Chinoiserie follies and other designs are from the 19th century book
“Descriptions pittoresques de jardins du gout le plus moderne” by German architect Christian Ludwig Stieglitz.
This is one of those major garden architecture books devoted to the “Picturesque”.


# by ken_n_archi | 2009-05-09 18:50 | Picturesque
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